火葬。
訳がわからないままも、
火葬の手配をし・・・、
お別れに、母と息子が来てくれました。
焼却炉に入るしんくん・・・。
その時初めて、私と主人は声を上げて泣き叫びました。
もう終わったんだ・・・、と理解できました。
火葬場は、小さな焼却炉一つです。
待合室?のような密閉空間はなぜか耐えられず、
煙突から出る煙を見ようと思い、外に出ました。
環境問題で、煙は出ないと・・・火葬場の方がおっしゃっていました。
何を考える訳でもなく・・・、
山の木々や、虫・・・、石、花、
空・・・、たた無の時間が過ぎました。
骨になった小さなしんくん。
肋骨は割り箸ほどの細さでした・・・。
歯石が付きまくった歯はしっかり残っていました。
ただ・・・、
背骨はありませんでした。
火葬場の方は、
「背骨は太くて硬いから残るはずなんですがね・・・」・・・と。
背骨らしき骨は1片もなく、灰になっていました。
そして、インスリンを注射していた部分が真っ黒でした。
火葬場の方から、“薬” “病気” のワードは聞き取れましたが、
ちょうどその部分の黒さに驚いていて、聞き逃してしまいました。
まだ少し温かみが残るしんくんの遺骨を抱いて帰宅しました。